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ピアノという楽器の完成から近現代へ

ペダリングから少し派生して、楽器の歴史にももう一歩踏み込んで書き綴ります。
近代の大ホールで聴衆を集めて演奏会を行うスタイルを確立したのは、フランツ・リストであり、フランスで楽器を製作していたエラールのピアノを弾いていました。
エラールの革新的な発明は、一音に対する弦を2本から3本に増やした、5オクターブであった音域を拡大した、鋳鉄フレームをピアノに使用した事でピアノの内部が革新的に変化したこと、ダブル・エスケープメントという装置の発明などです。
ダブル・エスケープメントとは、打鍵した後にハンマーが素早く元の位置に戻って、次の音が直ぐに弾けるという装置です。
こういったピアノの改造がパリのサロンで名を馳せたショパン、リスト、アルカン、ベルリオーズ、タールベルクなどの錚々たる作曲家の作品にも影響を与え、ピアノ一台でオーケストラの役割が果たせるまでに成長しました。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室