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フォルテピアノとモダンピアノ

ベートーヴェンは古典派ではなくロマン派の作曲家であると言われる位に、個人の激情を楽譜にぶつけています。たくさんの演奏に際しての細かい指示がドイツ語で書かれています。
作品も後期に向けて調性感を重視したソナタ形式から脱却して、より自由で感情的な作品が増えて行きます。
ベートーヴェン以前の作曲家であるモーツァルト、ハイドンの時代では調性感が優位に立つソナタ形式というテンプレートに則った作曲が主流でしたので、形式的な美が際立って印象深いです。ペダルも鍵盤の真下についていて、膝を突き上げて押すものでしたので、そんなにたくさんのペダルの指示はありませんでした。この時代のピアノはフォルテピアノと呼び、現代のモダンピアノと区別してカテゴライズされています。ペダルの使用が盛んになったのはロマン派の時代からであり、この頃のピアノは現在のピアノにほぼ近い形になっています。
ショパンやリストなどの作品にはペダルが必要であろう箇所には書き込みがされていない場合もあります。これは、ペダルを使って弾くであろう箇所には敢えて書き込みをしなかったからで、比較的自由に演奏者の裁量に任されています。
特別に指示がある場合、それは特に作曲家が書き込みをしたものであるので必ず守ります。

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