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ベートーヴェンの作品を弾く上で ペダリングの注意

楽曲を学ぶ上で大事なことは、その作曲家が遺した作品の原典版を使用する事です。
ピアノを弾くこと、すなわち再現芸術においては、正しい楽譜を見て作曲家の意図を汲みそれを演奏者がどう表現するか、これが演奏者の読譜力やキャラクターに委ねられています。
しかし、ピアノという楽器は1700年頃に生まれてから現在の88鍵盤でペダルが足先について共鳴板で音が響く形になるまでは、改良に改良を重ねて、当時の作曲家(演奏家)と共に変遷を遂げていますので、ベートーヴェンの指示した通りのペダルを現在のピアノで再現すると、濁ってしょうがない場合もあります。
濁ったペダルが即、非芸術的である、美しくない、のではありません。時には和声的に踏み替えたくなる音でも不協和音のようにペダルを持続させることもありますし、そのように指示してある事もあります。
バロック時代から古典派の作品を現代のピアノで演奏する場合は、ペダリングについて楽譜をよく見た上で自分の耳の感覚と必要な文献を考察して、今の時代のピアノに合わせた演奏をする必要もあります。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室