新曲試奏

近年の国際コンクールでは3回の予選を経て本選へと進みます。
凡そ2時間程度のリサイタルプログラムを持って挑む訳ですが、中にはコンチェルトを2曲準備するコンクールもあったり、新曲試奏があったりしてなかなかハードな挑戦になります。
その新曲はコンクールの嘱託作曲家であったり、無名の新進気鋭の作曲家の作品であったりするので、どのような曲なのか音源がなく、しかもコンクール一ヶ月前に課題が発表されると出発前に非常に苦しみます。
耳コピが全く通用しないので譜読みがきちんと出来るか、新しい作品をどのように表現し、どんな解釈をするのか評価されます。
非常に難解で覚えづらい、クラシカルとは程遠い奇天烈な作品である事が多いです。
手書きの楽譜が着たら、一気にやる気が失せる事も…
覚える事を体が拒否してしまい、後回しにして更に苦しむという負のスパイラルに陥るのでした。
先日のブログではホルスタイン??と書きましたが、オルシュタインの間違いでした。