それなりに色々な体験もして、今は指導者として日々学んでいる最中ですが、６年前にひょんなきっかけから山登りにドはまりしてしまいました。今も週に１，２回は標高差のある山でトレーニングをしたり、遠方に出掛けてお花や絶景を愛でたりしています。今日はどうしてもサンカヨウを見たくて、島根県の大万木山へ向かいました。朝方雨が降ったのと今がサンカヨウの見ごろ、、から終わり目でしたので絶好のチャンスとばかりに片道１２０キロの移動です。山は好きだけど林道の運転はとても緊張します。なにしろ細い、暗い、怖い。そして電波が通じない。何よりも対向車が来たらどうしましょう・・。なので、遠方の際は同行者を募り単独行は避けています。今日は全くの弾丸ツアーでサンカヨウを見る為だけでしたが、ようやく雨に打たれて透けた花びらを見る事が出来ました。一年越しの願いが叶いました。登山道を割とハイペースで歩いていましたが、ハイペースで歩いても傾斜がきつくなると同じペースでは歩けません。しかも、早くにバテテしまい、足を止めて大休憩をしてしまう事になります。早く目的地に着くためには急がない事。ゆっくり、着実に、同じペースで歩くことが最重要なのです。緩やかな平地でも急がないで息を整えて歩調を崩さない。これは出来る様で出来ません。つい、楽だからと早歩きをします。でも同じ感覚で歩く。登り切った時の疲労感が全く違います。
あれ？何か響きませんか？？
これはピアノに於いても人生に於いても同じことが言えます。特にピアノに関しては、慌てない、急がない、無理をしない。どんな回り道をしても山頂にたどり着く道はあります。巻道か、直登か、選んだ道で時間が掛かるのか、疲労が大きいのかの違いがありますが、山頂にたどり着くには着実に歩く。歩かず止まってもいいのです。歩いた道が道標となります。とにかく一歩踏み出して。息長く続けるには同じペースで歩く。飛ばさない。時間はかかっても必ずゴールします。でも山の場合は暗くなるまで滞在したらダメですよ。山のタイムリミットは１５時までに下山です。そして、登山のゴールは山頂ではなく、下山です。無事帰りましょう。
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