何を教えるか

昨日は、指導、使用教材についての勉強会でした。

導入期ほど金の卵を育てられる期間はなく、また導入期に誤った指導をすると取り返しがつかない期間もなく、(誤った指導法を直すには20年掛かると言われます)、導入期ほど手の掛かる時はなく、また導入期ほど手をかけられる期間はありません。

導入期に関しては、大量の楽譜が溢れています。そこで指導者は悩むのです。どれを使ったらよいのやら。と。たくさんのセミナーに参加して、良いとお勧めされる教材に飛びつき、一通り使って指導しました。しかし、お勧めの教材も全てを網羅している訳では無いので、いろいろな楽譜を見比べて生徒に合わせて選んでいました。今思えば、それは指導にますます悩む結果になりました。現在は導入期の楽譜を決めて、指導しています。結局楽譜は何を使うかではなく、何を教えるか、に集約されるからです。これが分かるまで随分回り道をし、時間がかかりました。

やはり楽譜が読めなければピアノは弾けないので、楽譜の読み方を重点的に教えて行きます。時々復習がてら確認しないと、教えたよね⁇あれれ⁇ということが生じます。楽譜が読めても5指が独立して運動しないと弾けないので、ピアノが弾ける指を作って行きます。出る音がガラスを叩き割る様な音だと美しく無い。ピアノは美しい音を出す楽器であることを教えて行き、その為には耳で聴いて判別すること、耳と同時に気持ちや心にも響くのか、感じた事を表現する為に鍛錬を繰り返します。心や耳に集中する様に繰り返し教えて行く。作曲家が残した音の数々は、楽譜を丹念に読み、再現することが出来る我々が作曲家に敬意を払って持って行うので、責任重大な事なのです。

その中でも、昨日はバスティンを使った指導法を勉強会で学びました。指導する先生のユーモア溢れる話し振りに笑いながら、時には頷きながら。

自分の過去のレッスンを通して、これは生徒にしたいこと、したくない事なども話ました。

私が生徒にしたいことは、良いところはとにかく褒める。したく無いことは、他人と比較する、でしょうか。

時々振り返っては、気をつけています。まだまだ不十分ですが、勉強会は気がつくことがたくさんあります。

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