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体重と体力の関係

昨日は大学院生の、試験前のホール練習でした。伴奏をするので学校まで出掛けました。
母校には、オルガン付きホールのセシリアと、小ホールのザビエルがありますが、改めて、ザビエルホールの音響が素晴らしいのにびっくりしました。
今迄に思った事がありませんでした。ピカピカのスタインウェイのフルコンに、やはりスタインウェイのB型のピアノが二台入っています。その設備や音響の申し分のなさに、正直羨ましいと思いました。
学生の頃はそれが当たり前で何とも思わなかったのです。
今更ギャップを感じますね。
歳を取ったなと、改めて思います。あの頃は疲れる事を知らず、何時間でも練習が出来て、大きな音を出す苦労もなく、弾き続けて耳が痛くなることもなく、若さゆえの勢いもありました。
しかし、現役のピチピチの学生相手に、枯れ木にならんばかりの痩せぎすになった私のスタミナはご老人レベルでした。体力的にも精神力にも蓄えの開きが大き過ぎて、ため息が出ました。良い歳の重ね方、今の状態を良い方向に力みなく出せるように考えねばなりません。
ある天才ギタリストの方は、若い頃の体重と今の体重が変わらない様に気を付けているそうです。
痩せると音が変わる、スタミナが変わるそうです。若い頃のテクニックが今も維持出来る様に、常に筋トレや練習を工夫しているという話を聞きました。
同じ事が自分にも言えそうです。昔に比べてスリムになりましたから、フォルテがどうも骨っぽいというか、底から鳴るような豊かな響きではないのです。それに、打鍵で小指がすぐに痛くなることも、肉のクッションが減ったのでは無いのかと思っています。
天の贈り物で弾けるのは若いうちであり、これからは老いと共に減るものを、知性で補う方向へと転換する時なのですね。
そんな訳で、バタンキューの昨夜でした。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西 純子ピアノ教室