手の形

今日から6月。一年を半分過ぎましたね。みなさまいかがお過ごしでしょうか?今晩から台風の影響で雨が強くなるようです。今宵は演奏会で出かけるので、帰宅時にあまり降らなければいいなと思っては空を見上げています。
座席指定だといいのですが、全席自由なので、、早く出発しなければならない。というプレッシャーに早くも行く気が半分そがれています。(苦笑)いい席を取らねば、というより、座れたら良いです。が、一番前はやはり聴きづらいし見えづらいし、、かといって真ん中から後ろは早くに埋まるし、左側はピアニストの手が見えるので先に埋まるし・・最前列でなければいいな、ついでなら、休憩の時にトイレに立ちやすい席だといいな、と僅かな希望は持っています。
娘と並びで座れたら万々歳です。なので、やはり早めに出発して順番待ちをしなければ。。演奏会は楽しみなのに、こちらは苦痛です(*_*)
先日のレッスンで、指の関節が引っ込んでしまったままピアノを弾く生徒さんに、形の話をしました。なんとなく雰囲気で音を弾いているので音に芯が無く、楽器が鳴っていないのです。いわるゆまむし指です。親指の関節も中に入ったままで、骨の山も出ないので、骨の山を出すようにぷにと押しました。ここを押して潰れないように起こしてね、というと、ぶにと押された所を持ち上げてくれます。関節をしっかりと立てて形を作ってもらいます。支えなくして音はならないのです。 でも弾き始めたら、テントが崩れる。ポールのないテントは立ちませんよ、と例えを持ち出してレッスンをします。手の形が大事かと言われたら、やはり大事です。良い手の形からしか良い音は出ないと断言される先生のお話を聞くと同感なのです。バレリーナがトゥシューズで踊るにはつま先に全体重を乗せないと立てません。そして踊れないのです。その立ち姿を作るのを何年もかけて習得して、ようやくトゥシューズが履けるようになって、そして立てます。立って歩く事、動作をすることが大変ですが、その先に一幕があるので、やはり形は大事なのです。ピアノも同じで、骨の支えがないと音は立ちません。ピアニッシモを出すのに鍵盤を撫でたような弱弱しい打鍵では、音は全く聴こえないのです。ホールの隅にまで届くピアニッシモは作れません。力強いフォルテはバチンとたたきつけた音ではなく、脱力してしっかりと支えに全体重が乗った音がばぁーんと響く事で豊かな音量が生まれます。常に関節の支えを意識して、起こして弾いて欲しいな。
昨日たまたま大学院の時に師事した先生の動画を久しぶりに拝見しましたが、先生の手は熊手のように全ての骨ががっしりしていて、全ての関節が張って親指と小指が長く、鍛え抜かれたピアニストの手をされていました。この動画を見たときに、日頃から意識して支えを作ってもらおうと思いました。力ではなく、支えなのです。

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