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褒められると嬉しいもの

今日は勉強会に朝早くから出掛けました。1月から3回シリーズの3回目。一昨年から始め2年目のクラスを無事終えました。脱力講座、指の講座です。

…と言っても、課題である親指無しハノンの練習をしていなかったので、昨日慌てて練習しました。(内緒‼︎)そこに、著者の先生がモーツァルトの偽作らしいミラーカノンについて触れていましたので、私も興味本位で楽譜の最後の小節から逆に向けて弾いてみたのです。通常楽譜を読む時は、左上にあるト音記号ヘ音記号が書かれている大譜表を、左から右に、順に目で追って右下の終止線に到着したら曲はおしまいです。これを右下から逆に向けてスタートして左上で終了したら、その曲は最初から始めた音と同じ音で鏡になっていました。ミラーカノンの意図は一人は楽譜を逆さまにひっくり返して弾き、もう一人は通常通りの楽譜を読みながら弾いて合奏するのです。

楽譜をひっくり返してはいないが家で逆弾きをやってみたことを伝えると、じゃ、楽譜反転して弾いてみましょうと言う事になりました。見慣れない楽譜に面食いながらも、なかなかスリリングで面白かったです。

楽譜をひっくり返して弾いたと言えば、ベートーヴェンの話が有名です。まだウィーンに出て来たばかりのベートーヴェン、それでも素晴らしい腕前を持つピアニストとして評判が高くなっており、それを聞きつけたライバルのシュタイベルトが俺様の方が上手い!と鼻息荒く、ピアノどっちが上手対決〜が開催される事となりました。シュタイベルトが、ベートーヴェンの作品からテーマを取ったものをアレンジしたのを聴くや否や、カンカンに怒ったベートーヴェンがシュタイベルトの新譜を取り上げると譜面台に逆さまに置いて、逆さま楽譜からテーマを取り出しつつ素晴らしい即興演奏を披露したという話です。シュタイベルトは恥ずかしくて裏からコッソリ逃げ出したと言う武勇伝です。

ハノンの様な法則性のある作品ならまだしも、ごちゃごちゃしたシュタイベルトの派手な作品をどうやっつけたのか、ベートーヴェンが如何に優れた音楽家であった事が伺えます。

ソルフェージュ力が付けば反対楽譜も出来なくはないので、うちの生徒さんにも試してみようと思ったのでした。クレフ読みにも応用出来ます。

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