鍛錬は端麗に

練習の仕方については、いろんな生徒さんからの質問があり、その都度私の意見を述べていろんな方法を試しています。
またこの内容についても多角的ゲリラ豪雨的に突発的に書き綴りますが、どうも結果を急ぎて過程を経験することをなしに解答を求める傾向にある事が気になります。
こういう方法を試せば良いのでしょうか。これさえこなせば、弾けるようになると安易に考えてしまい行き詰まる生徒さんもいます。そうもいかぬのがピアノであり、一週間後には完成しているものでもなく、またどうすればいいのでしょう、と続きます。
一つのアドバイスとしては、分からない場合は答えがないこともあります。
悩む間は現状維持を提案します。その中でも時間は過ぎて環境も少しずつ変化して、別の方法を試してみて解決する事があったり、わからぬまま時間が経ち、振り返った時に悩んだ過去が意義のあるものであったりするので、決して焦らず腰を据えて続けてみることも壁を打ち砕く方法の一つになることもあります。
もう一つの見えない解決法は、こういった堂々巡りの日常の中で感覚が冴えて来ることがあるのです。
皮膚感覚に近い、嗅覚に近い、直感が育ち何と無く良い方向へと自分を導いていることがあるのです。これを身に付けて貰いたいものです。音楽は時間と共に音が空間に満たされて消えて行きます。何と無く、あの演奏は良かったなぁと印象に深く残るもの、それがいいもので理屈では無い感覚的なものです。この感覚を磨くことには普段の練習や生活から生まれてくるもので、教えて身につくものではないのです。
やってみること、時間と共に進んで行くこと、毎日を大事に過ごすことが自分を育てます。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室