今週末もコンクール目白押しです。それぞれ課題曲が発表されてから選曲をして、生徒さん達と準備してきましたが、最初にざざざっと弾ける様にしてしまうと、それでしか弾けなくなってしまいます。クセを付けてしまうというのか、自分が弾きやすいように演奏してしまうのです。トリルがあれ？な演奏、付点が数えられていない演奏、休符があるのに音を伸ばしたままになっている演奏、強弱記号やアクセントが見えなくなってしまっている演奏などなど、枚挙にいとまがありません。最初に楽譜を良く読んでいきなり音にしないで、頭の中に響く音を譜面から脳裏におこす作業が必要なのです。
といっても、これはちょっとハードルの高い作業ですが、是非音にして弾いてしまう前に、一度頭の中で鳴らしてみてください。それから、一週間内に本番がある場合ですが、とってもゆっくりと確認する練習が効果的です。両手で弾くだけでは崩れる一方ですが、ゆっくり練習をして手の内に完全に入れてしまう、暗譜の復習をする、といったことを直前にすると演奏がぐっと変わります。
同じくらい大事なのは体調を整える事。未だコロナも油断できないので、くれぐれも気を付けてくださいね。しっかりとご飯を食べて、リハーサルをします。緊張のコントロールは呼吸のみです。腹式呼吸をして音楽を素晴らしいものにしましょう。あとは思い切って弾く事です。
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