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そしてベートーヴェン

…と題名に記してみて、とっても野暮ったいものを感じました。
センスがないと一笑されそうですね。
クラシックの3大Bと言えば、バッハ、ベートーヴェン、ブラームスですが、私はブラームスは数えるほどしかレパートリーは無くて、同じドイツの作曲家ではシューマンの方が好きで、よく取り上げます。
ベートーヴェンはとても好きな作曲家です。
ベートーヴェンの推敲に推敲を重ねた音符の重量は、質と共にいかめしくもあり、懊悩でもあり、熱量を感じるものでもあります。
情景をイメージして曲に投影しやすいのです。しかし、何度演奏しても響きの中で光るものがなく、いつも苦しさから抜け出せないままで居ます。
前期ソナタ、中期ソナタ、後期ソナタから何曲か選んで時系列順に演奏しますと、だんだんと命の重みのような重量感を感じて、後期ソナタの存在の大きさに圧倒されます。ソナタ形式から拡大してロマン派に移行していく革新的な推進力を感じます。
命が燃え盛るような、膨大なエネルギーが溢れているのがベートーヴェンと感じます。取り敢えずバッハで何と無く心や指や響きの調整をしてから、ベートーヴェンと進むのですが、最後のソナタの音符の風圧に気圧されて怯む日々です。
一番苦行な曲を選んでは後悔しながら譜を読む最近です。

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