肉付ける

テンポを少しずつ上げて一通り弾けるようになったら、今一度鍵盤から離れて楽譜をアナリーゼします。更に深く楽譜の指示や書かれていないクレッシェンド、デクレッシェンド、隠れているメロディ、問いかけやそれに対する答え、主題の拡大、転調、、、大きく曲を分けて風景を浮かべる、そこに出てくる薫りや匂いはどんなものか、どんな心情を持つか、何色を感じるのか、
弾いていて見えてくる景色は何か、そう言ったことも書き込みます。
ざっと弾けるようになったらインテンポで弾きます。
インテンポで弾けない部分はその小節を取り出して丁寧にさらいます。
その前後の小節も付け足して、もう一度さらいます。テンポを上げたり下げたりして、どの速さでも弾けるように練習をします。
およそ利き手は弾くに苦労しませんが、自分の利き手ではないパートは倍の練習をします。
利き手に限らず左手のパートは非常に重要で、曲の性格を決める和声感を担っていますので、バスの音は外さないで弾きます。