重要な左手

左手のパートというのはとても重要な部分で、曲の色、雰囲気を決めます。心に残るのはメロディであったりしますが、そのメロディを浮き立たせるのも左手(伴奏)であるのです。
例えばショパンのエチュード作品10-12や作品25-11,25-6は右手のパッセージが速く右手が頑張る曲の様に思われがちですが、鍵は左手にあるのです。
革命も木枯らしも、左手の付点のリズムが心の中から湧いて弾けて、耳もそのリズムを捉える、音楽に乗って飛翔しているバスのパートに速い右手のパッセージを入れるのです。
左手が弾けたら問題は4分の1は解決するでしょう。
3度のエチュードも右手は特別に取り出して練習をする必要がありますが、やはり重要なのは左手パートで、左手が弾けていなければ音楽にならないのです。
曲が弾けるようになったら、左手だけを弾いて右手のパートを頭の中で弾けるか(心の中で全ての音が鳴っているか)、その反対の、右手を弾きながら左手のパートが全て心の中で鳴るか、こういった練習をします。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室