やっと読破しました

蜜蜂と遠雷…今日やっと最後まで到達しました。一体いつ購入したのやら…確か今年入って直木賞受賞されて直ぐだったような…(^^;;いやはやそれにしても長い読書旅でした。

国際コンクールを小説化したもの、言語化して音ではなく文章にし、文学作品にしたのが本作です。私はとても共感しました。

ピアノに関わりない人でも臨場感に溢れて、観客やコンテスタント、審査員などを疑似体験出来るでしょう。

私も幾つかの国際コンクールに参加しましたが、こんな風に言語化されるのだなと脱帽します。臨場感があります。

最初に出た国際コンクールは園田高弘賞コンクールという、今は無くなってしまったコンクールです。膨大で重厚な課題曲、事前の書類選考のテープ審査があり、曲を録音するまでの過程が大変でした。録音の為に大学のホールを借りて、後輩男子学生に録音作業を頼み、限られた時間内に最高の演奏を爆発させることもストレスでした。後が無いというプレッシャーを課して集中しました。

今から録りますーーという時に、いい具合に集中力がグワッと凝縮して来たので、最初から最後まで一曲ずつ止めずに通して録ること3回。1時間半にエネルギーを爆発させることが出来ました。あの経験は今も新鮮に蘇ります。大分に行ってからも、様々な貴重な体験をしたコンクールです。
それぞれのコンクールに忘れ難い強烈な思い出があり、かけがえのない知己も得ました。もしかしたら、生きている間は会うチャンスが無いかもしれませんが、コンクールで知り合った友は会わなくても心で繋がっており、突然連絡しても、お互いのことをたまたま考えていたりします。深い根の部分で繋がっている気がします。

この様なことが文章に、大河の様な小説にしてあるのです。何故か自分を投影させておこがましいのですが、読みながら、将来の音楽シーンに想いを馳せていました。

ギフトは存在するのかな。

よかったらお手に取って、音楽の世界に飛び込んでみて下さい。

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