今日は、安芸太田町の戸河内ふれあいセンターで行われた、2015 あきおおた国際音楽祭に行って来ました。
ソリストには、仲道郁代さんが来られましたが、それはそれは素晴らしい演奏会でした。
久しぶりに心が震える演奏を聴きました。
この音楽祭は、ベルリンフィルが所有していたベヒシュタインのフルコンが、巡り巡って、日本の、広島県の、安芸太田町にあるのですが、この超一級品のベヒシュタインをもっと本来のあるべき姿に生かそうと、地元の心ある音楽関係者が立ちあがって始まったものです。
今回で5回目だそうですが、やっと行く事が出来ました。行くまでは場所が遠いと言う心理的なマイナス要因もあって腰も重く、出向くのを諦めていました。今回は家族の協力があって聴衆になれました。
このベヒシュタインはカラヤンと錚々たる世界的ピアニストとベルリンフィルと共に仕事をしたピアノです。楽器自体の底知れぬ力も感じましたし、仲道郁代さんも仰られた様に、まだまだ力を発揮することの出来る可能性を持ったピアノであると感じました。
威厳と風格を持った、この素晴らしい楽器が今迄、野ざらしに保管されていたのを、ようやく温湿度管理された楽器保管室で正しい扱いを受け始めたと聞き、この音楽祭もまだこれからの若いものであるし、加えて安芸太田町にはベヒシュタインという宝物があることを、広く内外に知って頂く必要を感じました。
音楽祭は地元の方々や、広島の音楽関係者の尽力で、来年も11月に開催されます。回数を重ねてますます発展して行くよう、そして、地域の人々が誇りを持って活動を続けて下さるように願い、聴衆として力になれればと思った演奏会でした。
安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室