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コツがあるか、ないか

暗譜についてはホロヴィッツも、何度か楽譜を見て弾いていたら、暗譜の時に楽譜のコーヒーのシミまで浮かんで来るという趣旨の発言をしています。
記憶がうろ覚えなのでニュアンスは違うと思いますが、楽譜を写真や風景のように全体を写実的に覚えてしまう事を言っているのでしょう。
暗譜の為に音符をただの無機質なものの羅列、強弱記号も大きくして行く、だんだん小さく、
と行った心の入らない機会的な作業にしてしまうと、大変に苦痛な作業になりますが、
脳内で「今から寂しい部分を弾いて行くのだったな」とか、「この音は少し諧謔的な感じなんだけど、本心は違うのだよな」、と言った性格付けをしていますと音楽が生きる上に暗譜の手助けになります。