先日の事になりますが、１日の演奏会は雨の心配も難なく、開場１時間半前に到着しました。そして娘と順番待ちです。去年のガジェヴの時は物凄い大行列の真ん中に居ましたが、今回は先頭集団の後ろの方。。去年より３０分早く着いたので良い位置に付けました。座席に執着はないのですが、やはり選べる方がいいです。今回は、ロン＝ティボーで優勝した亀井聖矢さんのリサイタルです。
ここ数年の日本人ピアニストの台頭は素晴らしいですね。藤田真央さん、反田恭平さん、小林愛実さん、角野隼人さん、三浦謙司さん、、等々、枚挙にいとまがないくらいに名前が上がりますが、亀井さんはとにかく若くて頭脳明晰、ルックスも良く新世代ピアニストとの印象を受けました。演奏はほーーーっとため息が出るくらい完璧です。よく計算されていて隙がない。凄まじい集中力と体力。若いなぁと思いながら聴きました。私も年取りました。苦笑。
前半にショパン、プログラム後半はラヴェルとストラヴィンスキーでしたが、伸び縮みの幅が大きいというのか、ラヴァルスも圧巻で、最後のストラヴィンスキーはおもちゃ箱をひっくり返したようににぎやかで華々しく、色んなものを魅せてくれます。とにかく難なく完璧に、それも余裕を持って演奏をされて、ミスがないのです。空間の余裕すら感じました。
後から知りましたが、とっても手の大きい方でした。１２度も開くしなかやな関節と指の股の柔軟性をお持ちで、なんとも才能に恵まれた人だなと思いました。こんなに大きな恵まれた手を持ったピアニスト、そしてイケメン、完璧、爽やか、非の打ちどころがありません。私の世代は日本人はまじめできちんと弾いて、個性が無くてと言われ国際コンクールで落とされる世代でしたが、今は違いますね。一目置かれ、認められるものがあります。今の若い世代の日本人が今までになく進化し、世界での評価、立場も変わったなと思います。今のちびっこ世代はこれからどんな風に評価され、変化していくのか楽しみです。没個性にならないよう、私も生徒さん達を伸ばしていきたいものです。機会があれば演奏会に足を運んで、色んなピアニスト、音楽家の演奏を聴いて吸収し、そこから感じたもの、得たものを活かしてほしいなと思います。
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