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明子さんのピアノ

なかなかの化石具合です。更新が滞る滞る・・・。いけないいけない。

みなさん、こんにちは。お変わりなくお過ごしでしょうか?毎年7月上旬からは、天候が気が気でない状態になってしまいました。天気予報を見て一喜一憂します。それでも、一年を7か月も経過してしまって時間が経つのが速い事に恐れおののきます。ブログの更新も滞る訳で・・っと。。言い訳ですよ。

先月の事ですが、うちの楽器もお願いしていて懇意にしている調律師さんから被爆ピアノの調律調整の仕上げに、状態を弾いてくれませんか?とお誘い頂いて工房へお邪魔しました。ここには河本明子さんが所有していたアメリカ製ボールドウィンのアップライトピアノが鍵盤だけ見える状態になって、坂井原さんが仕上げをされている最中でした。この明子さんのピアノにお会いするのは2回目です。前回はイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリスさんが坂井原さんの工房に来られて演奏会をされた際に、その音色を聴きました。とても美しいコロコロと輝く音色のピアノでした。あれから暫く年月がたちましたが、平和公園のレストハウスが改修工事を終え、明子さんのピアノがレストハウスへ永住することとなりました。被爆の証人として、これからも永遠に生き続ける事になりました。なのでこんなに近くで明子さんのピアノとご対面するのは最後です。それを弾かせて頂けるなんて日頃からもっと練習しとけばよかったと悔やみながら、いろいろな作品を演奏させて頂きました。物言わぬ証人という言葉がありますが、明子さんのピアノは、よく喋ってくれる。おしゃべりをしてくれる楽器だなと感じました。対話に応えてくれる楽器でした。性格は明るいし、いろんな可能性を持っている。よく会話をしてくれるなぁと思いながら演奏しました。

今年の平和の夕べコンサートは新型コロナ感染拡大の余波を受けてアルゲリッチが来られず、広島が生んだ世界的ピアニスト萩原麻未さんが代役として世界初演のAkilo’s Piano を演奏します。これもなにもかも、不思議な縁がつながっています。目に見えない意思が働いているような不思議を感じます。今に生きています。麻未ちゃんのお母様は、いつか麻未ちゃんに被爆ピアノを弾いて貰いたいと思っておられたそうで、この出来すぎなくらいパーフェクトな流れに一人震えて感動しています。8月5日の演奏会を楽しみにしています。

 

 

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