反省すること

週末のレッスンで、ショパン国際ピアノコンクールインアジア全国大会を終えた生徒さんが来てくれました。いつも子育てに母業にピアノにと頑張っているMちゃんです。大人の生徒さんです。

全国大会の演奏は不本意な出来だったとの事で、その報告を聞いたときは私のせいだわと思いました。至らない指導がなかったか逡巡しました。もう、反省のオンパレードです。

その時にふと思い出したことがありました。私の高校生時代の事です。

予選でずっこけたコンクールがありました。バッハの平均律から任意のプレリュードとフーガを、そして、ラヴェルのクープランの墓から最終曲のトッカータを演奏したのです。トッカータのコーダが盛り上がらず最後までイマイチな演奏で終わりました。その演奏の出来を報告をした際に、”それは純ちゃんのせいではない。私の采配ミスです”と言われたのです。もちろん今も昔も先生のせいなんて思ってもおらず、私がしっかりと準備をしなかったせいで良い演奏が出来なかっただけであり、逆にそんなことを言わせてしまった自分を深く恥じました。

内容は差異がありますが、この昔の出来事を思い出しました。

指導者として生徒さんを導くには、どの子にもどの人にも妥協してはならない現実に当たります。

大事な事を忘れていないか。何を求めるのか。

とりあえず弾ければいいのではない。

ピアノはとても奥が深いです。困っている時、ヘルプが出ている時を見逃さないようにしなければ。

出来ない事がないように、やり残しがないように、よく観察していかねば。

音楽は常に前進、探求です。共に道を究めて行きましょう。

 

 

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