今月１１日東広島市くらら小ホールにて、コンクール入賞者による演奏会に生徒が2名出演します。
一人は順調な仕上がりだったのでおおかた問題ないだろうと聴きましたら、暗譜が飛んでしまい本人はもとより、私も青ざめました。今問題点を見つけて良かったです。似たフレーズが2度来るところで延々と回ってしまい、出口が見つからず迷子になりました。堂々巡りをしたところからフレーズ毎に分けて、全体をアナリーゼしました。暗譜が飛ぶ時は、楽譜の内容が脳にも指にも落とし込まれていない事が多いです。さらーっと流してしまう所ほど注意が必要ですね。改めて楽譜を見ながら片手だけの暗譜、両手にした時の暗譜を確認し、耳は自分の音に集中して演奏しましょう。そして指使いは全部書きましょう。
ピアノ演奏には人前で弾く機会があります。これを闇雲に避けてしまうと、貴重な経験を逃してしまいます。人前で弾くということは、全部がさらけ出されるのです。考えている事、音楽性、いいものも悪いものも何も包み隠せず。表面的なものではない、深奥の部分が否応なく溢れ出て見えます。それでも真っ向から対峙して、一人でステージに立ち、全身でプレッシャーを受けてなお、演奏をするのが音楽家です。とても勇気のいる事です。ステージに立った事で貯金は出来ませんが、二度とない経験を積めます。プレッシャーに打ち克つ心を、自ら鍛えていくのです。だから、人前で演奏する経験は何度もシチュエーションを変えて、チャレンジして下さい。失敗は宝の山なのです。失敗を推奨しているのではありませんよ。失敗を恐れず、自分を過信せず、一生懸命に一つ一つやり遂げて欲しいです。発表会は脱皮の機会に相応します。脱皮すなわち成長です。
みんな大きく、逞しくなあれ。
♬ピアノ教室ブリランテでは、２０１８年の新規生徒さんを募集しています。ピアノを習って良かったと思えるレッスンを目指しています。兄弟で通われる場合は割引があります。体験レッスンから始めましょう。お問い合わせはメールフォームからよろしくお願い申し上げます。♬
ピアノ教室 安佐北区 可部 あき亀山 ピアノ教室ブリランテ 広島 失敗は成功の母 暗譜