音楽は言葉

今日のレッスンの合間に、アイロンをかけながら聞いた言葉にはっとしました。
それは、音楽は言葉である、ということ。
楽譜に書かれているのは日本語でも英語でも、フランス語でもないが、音楽という言葉であると。
その通りですね。

譜読みを、ただの音の羅列と見て譜面を追いながら、たどたどしく正しい音を鳴らす作業は、音の繋がりも響きも無く音楽にもならず、苦痛な作業です。これを続けると次第に楽譜を読むのが面倒、そのうち難しくなって読めない→音楽嫌いになってしまいます。
楽譜には、誰がいつ作った曲で、何拍子の曲で、何調で、どんな速さで弾いて、形式は何で、譜面には強弱記号から楽想、どんな気持ちで、どんな音色で、アーティキュレーションから、何を強調するのか、何の指使いか、情報が全て盛り込まれています。
楽譜を読むことは音符を読むだけではありません。絵の様に写実的に、文学の様に理路整然と並べてあります。
情報が記号に置き換えられている点では、地図と似ているかもしれません。
このところ、生徒さんの読譜力を上げるためにどうしたら良いのかを常に思案していたので、音楽は言葉、楽譜はお話し、であると説明してみようと思います。
楽譜を読むことは、音符が黒いか白いか、高さはどこか、リズムはどうだ、という所でおわりません。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室