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ハウツーではないけど

2002年のポルト国際ピアノコンクールの思い出話に付随してドタバタ旅行記を、徒然なるままに書いております。
最初はコンクール最終日までホテルを取り滞在予定にしていましたが、3次予選のリサイタルまでを聴いてから、予定を切り上げてフランスに移動しました。
私がコンクールを聴いて思った事は、ずば抜けて秀でた演奏をして、この人は、とチェックをしていても、予選の回数を重ねるごとに意外な人が残っていた…ということです。
何の印象にも残らない、可もなく不可もなし、という平凡な人が(少なくとも私を含めて友人同士の下馬評でもイマイチでした)蓋を開けたら高位入賞したと聴いて、よほどコンチェルトが上手だったのか、他の人達が何かミスをやらかしたのか、、、予想外でした。一位は日本人ピアニストで圧倒的に素晴らしかったので、吉報を心から喜びました。それはとても嬉しかったのですが、2位以下は意外でした。本選は聴かなかったので、尚更何も言えたガラではありません。
ただ、これで導き出したものは、①私は審査員に向かない②私は予想屋は出来ない③コンクールは満遍なく、全てが80%以上に揃えられていて、予選をスイスイと泳いで行く事が必須である
④本選まで残らないと何の意味も無い、
です。
本選に進めなくて世間が注目したポゴレリチの例もありますが、最後にオーケストラと共演しないと順位がつかないのです。コンクールはピアノのボクシングであると思ったのでした。
なので、スタミナ、バランスの良いプログラミング、とにかく予選を進むこと、運を味方にする、こういった事も重要事項にして、大きなコンクールはきめ細かい準備をしましょう。

安佐北区 可部 ピアノ教室 長西 純子ピアノ教室