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タッチの違いと耳の感覚

凄まじい超絶技巧で当時の王侯貴族や貴婦人から庶民まで、熱狂の渦に巻き込んだピアニストと言えば、フランツ・リストです。
リストは幼い頃から父から英才教育を受けて、パリのサロンに君臨しました。
リストの名声を聞いてレッスンに尋ねた当時のピアニストが、何か弾いてごらんなさい、と言われて指差されたピアノが、うんともすんとも音が出なかったと言う話があります。
なんだか馬鹿にされた様な気持ちになって、躍起になって弾いてもやはり音が出ない。
それ程鍵盤が重たくしてあったということです。
リストはそのピアノで練習していたので、超絶技巧を保っていましたが、現在においても、軽い鍵盤に慣れていると他のピアノでは思ったように弾けない、という問題がおこります。
例えば、電子ピアノやキーボードではピアノとのタッチの違いがあります。
電気で音が鳴るので、実際のピアノの音とタッチの感覚が掴みにくいでしょう。
また、ピアノは自分の楽器を持ち運んで演奏するのが難しいです。
おうちでは出来たのに…いざ舞台では上手く行かなかった…では残念ですね。
キーボードは軽すぎますので、せめて電子ピアノの、ピアノのタッチに近付けたものにしてもらえればなと思う時があります。

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