鼻呼吸

先だって脱力のお話を書きましたが、今日は呼吸に限定して考察してみます。
呼吸と言うとヨーガの事を指します。ヨーガの呼吸法はたくさんありますが、ベーシックな方法として、鼻からゆっくりと息を吸い上げて一度お腹に溜めて、息を吐きながらお腹を凹ませます。
これを回数を決めて繰り返します。身体の血流が良くなり、ストレスから解放されます。α波が脳から出てリラックスの状態を作り出します。この呼吸を続けると身体も心も元気になるでしょう。
今ではすっかり忘れておりましたが、私も過去に緊張状態をコントロールするにはどうしたら良いか考えて、呼吸を整える事に全力を尽くした事があります。
あるコンクールの本選でした。
出番前に誰も来ない非常階段で、頭を空っぽにすべく鼻呼吸を深く深く繰り返しながら、私はリラックスしています、と自己暗示をかけて心拍数をいつも通りの速さに下げるように、出番が来るまでひたすら呼吸を整えました。曲もプロコフィエフのトッカータ作品11で、緊迫感のある曲でした。
結果、、緊張しましたが、イメージトレーニングが功を奏して弾きたいイメージに近づけたと思いました。しかし満足の行く演奏ではありませんでした。
思った程の心身の力みが取れなかったのは、自己暗示をかけたのが逆効果だったのではないだろうか?リラックスしている、と言い聞かせることによって力が入ったかなと。カッカする場面では、まぁまぁ深呼吸して落ち着いて、みたいな仲裁が入りますね。浅い呼吸はイライラを招くのです。
イライラ→身体が硬くなる→息が浅い
何かと無意識の呼吸に標準を合わせて、息を整えて落ち着くことから始めてみましょう。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西 純子ピアノ教室