ピアノ教室 ブリランテ > 未分類 > ベーゼンドルファーのピアノ

ベーゼンドルファーのピアノ

ベーゼンドルファーはウィーンの至宝と呼ばれるピアノで、フランツ・リストが、私の演奏に耐えうる楽器だと絶賛しました。
見た目のスタイルは足が太い脚が先に向かってスリムになって、とても堂々としており、その威圧的な風格とは反して素晴らしく歌う楽器です。しかしベーゼンドルファーは弾き手を選ぶ楽器で、なかなかこちらの思うようには響いてくれません。馬鹿っぽい音を出したらそのまま出るという、恐ろしく凛としたピアノである、と感じたのは私だけでしょうか…
ベーゼンドルファーのフルコン以上のサイズにインペリアルという巨大な楽器があります。
インペリアルは奥きが290cmで、巨大な船のようです。
低音部に鍵盤が9音ついていて、通常のピアノと間違わないように黒く塗られています。このピアノの思い出は、ウィーンでリストのソナタを弾く機会があり、リハーサルで最低音のAの音を弾こうと鍵盤を見たら黒い鍵盤がまだ下にあって非常驚いた事です。この音を弾くのに、ほぼ空手チョップのような指の形で小指でフォルティシモを出していましたし、その音の隣は木である、筈なのに更に音が付いていて、しかも黒い!!!ちょっとかすってソの音まで出た。。。動揺しました。
しかし、この楽器は本当に素晴らしく、未だにその感動が忘れられません。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室