嗜好の変化

小さい頃、おばあちゃんの家に行くと食べたいものは何かちゃんと教えなさいと言われました。
私はステーキとグラタンが食べたいので、いつもこの二つをお願いしていました。
肉は好きでしたが、ステーキの肉よりも、実はブヨブヨの白い脂身の所が大好きだったのです。
今ではあり得ません。
牛肉自体そんなに食べたいと思いません。段々味覚に合わなくなって来ました。
同じ様に趣味の変化が、最近ピアノの選曲にも現れました。
大学院に入って最初に研究科長との面接で、君はどの作曲家が好きなの⁇と聞かれ、シューマンとラフマニノフとリストですと答えたら、派手なのが好きだねえ‼︎と感心されましたが、今は、取り掛かるにも気持ちが乗りません。
あの頃には興味が全くなかったフォーレや、グリーグの叙情小曲集や、シューベルトに心惹かれます。
もしかしたら、当時のテクニックが今や無い…から本能的に避けているのかもしれない⁇体力的にきつい…否定出来ません。
30分近く弾き続けるなんて、と思ってしまいます。
フォーレは音楽に歌があって素敵な作品がたくさんあるので、室内楽もやってみたいです。これから勉強したい作曲家です。
ヘヴィな食事が加齢によって受け付け無くなるように、ごっつりした作品より小品をたくさん勉強したい心境の変化があります。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室