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感性を磨いていくペダリング

ドビュッシーは自身の楽譜に指使いを書かなかったと述べましたが、それは練習曲集に記されています。要約しますと、こうです。
人は皆 手の構造が違うので、一定の指使いを強制するのは理屈に合わない。我々の先輩の巨匠たちは、同世代の優れた工夫力に信頼をおいて、決して指使いを指示しなかった。結論を言えば、指使いを指示しないのは優れた訓練になることだし、「自分のことは自分でするに限る」という不朽のことわざの真実性を確証することにもなるのである。各自それぞれの指使いをを探し求めよう!!
そしてまた、ペダリングの指示もつけていません。指使い、の部分をペダリングに置き換えて読んで見てください。ドビュッシーの意図するところはペダリングも同じであり、自分の耳で探し求めてね、ということなのです。いろんな楽器があり、演奏する場所も大ホールや小さなサロンでの場合もあります。臨機応変にペダルの踏み方は変わるものであるし、耳を信じて感性を鍛えて微妙なペダリングを探し求めていくことで、なんとなくコツが分かって行きます。
踏み方は感性次第、耳で踏む、というと言い出しっぺが突き放すようですが、ペダリングに絶対的な雛型はないのは確かなのです。

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