飛躍の為には

先週コンクールを受けた生徒さんの講評を見せてもらいました。
概ね高い評価を頂いており、今後の励みになる内容でした。次回に向けて更に磨きをかけて挑んでもらいたいです。

生徒さんの頂いて来た総評を見て、ある3人の先生の事を思い出しました。
お一人は日本でもご高名であった、故ハリナ・チェルニー・ステファンスカ先生です。
レッスンを受けた時は既にご高齢で、全体を静かに聴かれた後に鋭い指摘をポツポツと
入れる形でしたが、あんまりな演奏には最後まで聴いた後にとても上手です、と言われて
それ以上はコメントありませんでした。
二人目はポルトガルでの国際コンクールで評価を頂いたフランス人の審査員で、最初から最後までこと細かく指摘や酷評が入りました。
もう一人はウィーンの夏期講習会でレッスンを受けたベネズエラの女性の先生で、底抜けに明るくオーバー過ぎる褒め言葉で最後までテンションが上がり、荒削りで不完全ながらも可能性の膨らむ演奏に仕上がった事です。
その人物のキャラクターも大きな要素ですが、この御三方は印象に残っている先生です。
演奏の好き嫌いや良し悪しを指摘するのではなく、可能性を引き出す方向に持って行く事が
教育の場面では必要であると思ったのでした。

広島市 安佐北区 可部 ピアノ教室 長西純子ピアノ教室