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バタバタした週末から今日まで

たかだか文章のみのブログを更新するのも、こんなに時間を掛けてしまいました。(自虐)ガジェヴさんのリサイタルからあっという間に翌週の週末です。先週金曜日は指導者の室内楽勉強会で、朝からフンメルのトリオの合わせでした。トップバッターで弾き終えた後は、他の先生の演奏を聴きながら楽譜を拡げてメモを取っていましたが、だんだん眠たくなってしまって・・・フンメルの次はベートーヴェンのピアノトリオ”街の歌”です。いつの間にかコックリコックリしてしまって幾度となくガクンと首が落ちる。それが、お昼前に飛び込んできた信じられない号外で一発で目が覚めてしまい、今度は室内楽どころではなくなってしまいました。。。。。。。シューマンの幻想小曲集を聴いて、急いで帰宅しました。自宅でのレッスンも喪失感でいっぱいでした。教える事、導く事とはなんぞやと考えた週末でした。

火曜日は恩師、光井安子先生のピアノリサイタルです。こちらは招待客のみでの開催です。久しぶりに先生にお会いできるのが嬉しくてたまりませんでした。先生は私の人生を変えた人です。笑 先生と出会えた経緯は書き始めたら長くなるので、またいつの日か再び記すまではお楽しみに、という事に致しまして、今の私があるのは先生のお陰なのです。国内外で活躍している数多くの優秀な高弟に交じって、私のような異質な弟子もご縁があった事が人生最大の転換となりました。本当にご縁に感謝、出会えた幸運は千載一遇です。

ところで、先生は優れたピアニストであると同時にチェンバリストでもあります。チェンバロの演奏は幾度か聴きましたが、最初から最後まで先生のピアノだけの演奏は初めてでした。モーツァルトは”これがウィーンのテンポか”と思わせる絶妙な速さで、ペダリングと装飾音の入れ方はとてもエレガントで初めて聴くものでした。とても勉強になりました。アーティキュレーションはフォルテピアノやチェンバロだとこういう感じになるのだろうかと思うものがありました。こんなMozartは初めて、という感動が残りました。先生がウィーンに留学している時の話を幾度か聞いたことがあります。ピアノを3台壊したという話です。練習し過ぎで楽器がダメになってしまったのですが、そんなに練習したことがない、と思った次第です。休憩時間に懐かしい面々に会い、私が師事し始めた高校生から結婚するまでの約15年間を振り返りました。一生懸命に練習し、弾き合い会で顔を合わせる豪華な門下生の横のつながり、先生を慕う多くの人々と交流し、海外に出て海外でも知己を得て今に至ります。先生の演奏が聴ける空間は、とても幸せな空間でした。娘もとても感動していました。少しでも心動かされる体験を共有出来て良かったです。こういう機会をもっと提供したい、経験してもらいたいと思いました。いい時間は忘れてしまいますが、いつまでも心に残る演奏会でした。

 

 

安佐北区 ピアノ教室 可部 あき亀山 ピアノ教室ブリランテ 恩師のリサイタル bravo!!