オリンピック雑感

北京オリンピックが終わりました。疑問に思う事がたくさんあるオリンピックでしたが、女子フィギュアスケートは悲しい気持ちになりました。ワリエワ選手は騒動から知り、動画サイトで過去の演技を見ましたが、内容の完成度と早熟振りには驚くばかりでした。芸術性も難易度も素晴らしく、100年に一度クラスの逸材である事が素人でも見て取れます。天分の才能とはこのことで、ただ凄いなと思いました。凄い才能には開花に導く指導者がいる訳で、その先生の存在感もかなりのものがありました。リンクサイドにいる姿を見て、誰だろうとは思わずにはいられない存在感。見守る姿は全身全霊で見守っているのか、念なのか、強いと思わずにはいられませんでした。指導とは優しいだけではなく、出来るまで追求すること、出来てもさらに高みを目指して磨く事を提案し、妥協しないことも伸びていく過程には必要です。辛く先の見えない道中も諦めないで続けて、打開していく強さも本人にも必要です。ただ、指導している相手は自分ではない、という客観的な立場から俯瞰することも重要で、のめりこみ過ぎては個性も人も潰してしまう。人間だからこそ完璧はない残念さもありますが、完璧を目指して人間味もあるのが良い所なのかと思います。限界までの集中力は思わぬパワーを生み出しますが、努力で到達したい場所ですね。それがいま、すぐ、ではないかもしれませんが。いま、すぐ、の結果を急ぐと大きな弊害が生まれる。そんな一幕を垣間見たのかとも思いました。個人的には、ワリエワさんが今を乗り越えて更に美しいスケーティングを見せてくれることが希望です。そして、怒りの沸点を集中力に変えて限界突破した平野歩夢選手、素晴らしかったです。2回目のジャッジは今後の改正の一石となって欲しいです。

 

 

安佐北区 ピアノ教室 可部 あき亀山 ピアノ教室ブリランテ 指導に思うこと