調律

5月もひと段落着き、6月が始まりました。

先日は2台あるうちのヴィンテージピアノ。。といえば響きは良いけど、古いピアノの方を調律してもらいました。やはり年数が経っていますので、そろそろ弦を張り替えたり、ハンマーを替えたり、オーバーホールをいつかはしないといけません。いい音を出してもらいたいし、ヴィンテージちゃんには長生きしてもらいたい。うちで余生を送る他の選択肢が今のところないです。

しかし、時折今後ピアノを替えるとしたら・・という可能性も考える事もあり、ちょうど調律師さんがベヒシュタインのカタログを持って来て下さって、それを眺めていたらやはりいいなぁと思わざるを得ませんでした。私がヨーロピアンピアノを所有することはないと思いつつ、好きな楽器に思いを馳せてみました。

私の好きな楽器はハンブルグスタインウェイと、昔のベーゼンドルファーです。ツィンマーマンのアップライトピアノもとても良かったです。ベヒシュタインも好きですが、キラッキラで少し温度が低くて美しい音を奏でるベヒシュタインよりはべーゼンが好きかも。ベーゼンの体温は少し高めに感じますが、そこから音を紡ぐのは至難。ベーゼンほど弾き手になびかない、気位が高くて決してこちらの意のままになってくれない気難しくも美しい楽器はないと感じています。なんて思っていた20代前半にウィーンに行くことになり、ベーゼンのお店近くにも寄りました。とても中には入れませんが、外からウインドウ越しに重厚なピアノを眺めて、ああ素敵。ああ綺麗、ああいつか欲しい、と何周も店の周りをうろうろして帰りました。いいものはいい。いいなぁ。そんな夢を温めながら、今日も2台の相棒と一緒にレッスンと練習に励みます。

 

 

 

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