いぶし銀

昨日はピティナステップでした。今回は生徒さん2名に娘、私がエントリーしました。

娘は初です。甘えたい盛りですが、ピアノとなるとなかなか母の指導は受け入れてくれず、ああ言えばこう言う。毎日の練習は褒めて持ち上げてピアノの前に座らせて、ご褒美(シール)で釣り、なんとか本番を迎えました。不安はたくさんありましたが、最後まで弾ききりました。ほっとしたいところですが、間も無く自分も不安を抱えてのステージです。暗譜大丈夫かしらと楽譜を食い入るように見つめますが、今更、です。あと何分後にはお辞儀して演奏するのですよ。しかも脳内で 音がイメージされない。わぁこれは危険かも…。ああああの時もっと練習していれば!と後悔が駆け巡る時間。割り切れ、諦めろ、腹くくれ、と言い聞かせる時間。短くも沸騰する時間です。雑念をバサッと切り捨てて集中する様に勤めてステージに上がりました。久しぶりのザビエルホールです。2.3年前に伴奏の仕事で演奏して以来です。こんにちはーと心の中でピアノに挨拶しました。

それにしても、ザビエルのスタインウェイも随分と消耗してくたびれたなとの印象がありました。こんなにも楽器は変わるものかしら、こんなに鍵盤軽かったかしら、と、昔の記憶を手繰り寄せてみました。私が弾いていた頃はピチピチの若者で、眩しいばかりに燦然と輝いている王様の様でしたが、学生の試験や演奏会、コンクールなどの出番が増えて、楽器も変化しているのでしょう。私が現役の頃から約20年経っていますから変化はありますが。

今回はスクリャービンの捉えどころのない浮遊感をどう音色の層にするか探りながら、考えながらで、タッチが定まりませんでした。二曲目も最後の最後、ここぞと言う場面でボカンとやらかしてしまい、ツメの甘さが目立ちました。2週間後の本番に向けて、テコ入れせねば!

今年は年に3回ステップに出れましたので、来年も3回出演目指して新しい曲を出していこうと思います。ステージに立たなくなったら演奏の指導は出来ません。先生も頑張るよ!

安佐北区 ピアノ教室 可部 あき亀山 ピアノ教室ブリランテ ピティナステップ