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練習が足りないのではなく。

今日は、私自身のレッスン日でした。広島に居る方が稀な大親分先生ではなく、今回は高弟のmk先生へお願いして、何とか間に合わせ準備しました。

暗譜も完璧だと思っていたのですが、音の少ないパッセージで急にあれっとなって、ありゃりゃ。音の少ない曲はそれだけ気が抜けない。気を抜いてしまったか。いけないいけない。今回持って行ったスクリャービンの詩曲は、やればやるほど迷宮入りする、もやもやした世界が広がっています。綿菓子のような雲のような。掴み所のない高揚感と、ノルスタジックなセピア色の風景がイメージされます。ここにはスクリャービン特有の恍惚感もあり、なんだかテンポもあるような、ないような。色彩なのか幻影なのか。着地点はあるのか。無いような。それに対して作品32-2は分かりやすい構成ですが、インテンポで飛ぶには間に合わないでしょう、と言いたい和音の跳躍があり、やっぱりスクリャービンだからだよ…と言いたかったり。否、まだ作品32はぶっ飛んでいませんから、分かりやすい部類に入ります。そんな、何となく、な演奏に、mk先生のアイデアと解釈をお聞きして、ああなるほど、と閃くことがたくさんありました。この意見をお伺いしたかった!なんとなくの青写真が描けました。なんとなくなるのだろうか。

そして、今から間に合うのですかーーー状態の、幻想ポロネーズです。あっちもこっちも綻び、大安売りの作品に成り下がっています。こちらも、デームス先生曰くのお話が聞けて、大いなるヒントを得ました。良かった。たくさんの収穫がありました。また次回新しく勉強した作品を聴いて頂けるよう頑張ります。

なかなか時間の取れない中での練習なので、工夫と集中力が必要です。大事なのは練習量ではなく、質とプロセスです。いつも逆算して、練習計画を立てましょう。

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