アデューの話

今日は早く寝ようと思いつつも、無理な毎日です。明日こそは今よりも早く起きようと思いつつもやはり言うは易く行うは難し、そんな私は生徒さんには”練習は朝しようね。朝練継続したら、すっごく力になるよ!”と発破をかけております。しかし、どんな時も先生がやっていなかったら、生徒達にも伝わるものなのです。

最近のレッスンで、お別れというブルグミュラーの作品を弾く生徒に、お別れと言ってもまた明日ね、バイバイ〜ではない別れだよ。

と説明すると、

えっ⁇そんな別れがあるの⁇と目を丸くしていました。

このお別れは、フランス語で永遠の別れと言う意味で、もうこの世で生きて会えない、二度と会えないという意味です。アデューと言えば、王妃マリー・アントワネットが恋人のフェルゼンに宛てた暗号のお手紙が強烈に印象に残っているので、悲劇の王妃様とフランス革命の話をして、ここの和声の5度7は生きながら愛おしい者と引き裂かれ、胸をかきむしられるような酷く辛い場面であるから、そこに向かってクレッシェンドをして嘆き悲しむ和声を作るんだというような説明をしたら、生徒さんの次の演奏が変わっていました。

アントワネットには可愛い二人の王子がいたけど、一人は早逝し、一人は断頭台に向かう前に母子が引き離されたので、これもアデューなんだと話をしました。アデューと言えば、私にはベルばらが代名詞なのです。ブルグミュラーの”別れ”は劇的に。

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