意識と無意識

今日は歯医者の日。先週の人間ドックで歯科検診をお願いした際に、前歯の詰め物の隙間が怪しいような…と指摘されました。

歯に関しては、これ以上ほじくりたく無いので日々の歯磨きには最大のエネルギーを注いでいるのですが、もしや、また虫歯か⁇と、いやーな気分になりました。

帰宅してから、件の前歯を指先で突いたら…詰め物が取れてしまいました!がーん。

やっぱりアウトだったか…と泣く泣く、カチカチになった道路をヨチヨチ歩いて歯科へ。車で下界に降りる程の肝っ玉がありませんでしたので、徒歩です。つるつる滑るし!怖いです。嗚呼、私が次に生まれ変わったら、虫歯の無い底抜けに明るいイタリア人になりたい。そして歯医者に行くたびに、虫歯に付けたら一発で治る薬を発明して欲しい、と願うのです。

緊張の診察では、虫歯では無い、と言われて、身体中の力が抜けました。なーんだ。でも沁みますが…知覚過敏、でした。二重の脱力です。

ところで、生徒さんに脱力を教える際は力いっぱい力を入れることからやって貰います。もう筋肉がパンプアップする位の所に、はい、ここで力抜いてーと号令をかけると、くにゃり、と。その状態が脱力だよ、と言うと、分かるのですが、では、ピアノを弾きましょうとなると、キュッと力が入る。力が入ってるよー、と声を掛けると、力を抜こうとまた力が入る。全身がふわふわの状態ではピアノは弾けないのです。力を入れる、と言うのは、筋肉がカチカチに縮こまる状態であり、脱力はあるがままの骨や関節に、羽毛布団のようなふんわりとした筋肉が柔らかくまとわりつくこと。筋肉の重さを利用して、関節や骨に意識を染み渡らせて、身体を操ることが出来ると良いのですが要は意識しているか、無意識なのか、が最大の分かれ目なのです。

テニスも、フィギュアスケートも、グニャグニャの身体では出来ません。ピアノも同じです。ただし、力みがあっては良い演奏が出来ません。気持ちを指先や音色や腕に向けるだけで、変わります。

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