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レガート奏法について

今日はレッスン中にふと思ったことからです。

レッスンでレガートについて”音と音をつなげて奏すること”であると
生徒さんには教えたのですが、言った事が頭では分かってもピアノでそれを表現するには
難しい模様。

目で見える楽譜に書かれた音というのは単品であって、音符がポコン、ポコン、と
粒で譜面に置かれている。
それをそのまま指でポコン、ポコン、と音を置いて行った弾き方はノン・レガート。

単品を切れ目なくなめらかにつなげるのは、絵筆にたっぷりと絵の具を含ませてカンバスに大きく弧を描くようなイメージで質・量を揃えるのですが、
ピアノという楽器は減衰音なので物理的にはレガートは難しいのです。

消えていく音をつかまえるように、次の音の質・量を重ねて続けていく。
耳を澄ませてよく自分の音を聴いて、空間に広がった音に色やイメージを持たせて
次の音を弾いてみて下さい。

レガート奏法については、少しずつ続けて行きます。