ピアノ教室 ブリランテ > その他 四方山話 > ポッツォーリコンクール

ポッツォーリコンクール


忘れた事はありません。

国際コンクールで切磋琢磨していた思い出話…。5月から投稿が止まっていました。まあそのうち、と引っ張ると月日が経つの巻でございます。経験値からのヒントをお届けするという有り難迷惑な思い出話の盛り盛りですが、久しぶりにお付き合いよろしくお願いします。え?もうお腹いっぱいって⁇はい。時代はトマトが美味しかった話に遡ります。 

翌日のくじから始まる一次予選、アルファベットの頭文字を引き、先頭を決めるというもの。Sが一番となりました。私はNさんでしたので最後から数えて4番目の演奏順になりました。これは嬉しい様な、困る様な…一次予選最終日の演奏になりました。 

確か練習時間は音楽院内の部屋を2時間ずつ割り当てがあった気がします。練習の他はコンテスタントの演奏を聴いたり、バールでコーヒーを飲んだり、街中のジェラート屋さんで美味しいジェラートを堪能し、余暇を楽しみつつ、、、、、否、さほど楽しめません。どんどん一次予選を済まして身軽になる他の人に比べて、まだ出番がないという軽い焦りもありました。一次予選は時代の違う作曲家を選び30分以内にまとめる課題でしたが、全体の予選を通して作曲家が重複出来ない制約がありました。47人が一次予選に挑み、19人が二次予選へと進みました。

19人から3次予選へと進んだのが7人、ファイナルへは4人進み、そこで順位が決まりました。

私のプログラム一次予選では、ショパンのエチュードop10-11、リストの超絶技巧練習曲12番雪おろし、ラフマニノフのエチュードop39-5を弾いています。結果落ちたのですが、今もって何でエチュードばかりで一次予選を固めたのか⁇ものすごく弾ける人ならまだしも、現在の私が見ても勝負を打った選曲と思います。しかし、先生と相談しながらプログラミングした訳ですから、時代毎の作曲家が他の予選で重複するのを避けた結果のプログラムな筈です。

大きなコンクールでは、リサイタル形式に選曲します。時代毎に満遍なく、その上で自国の作曲家を演奏するような規定があったり、新曲課題があったりします。

このコンクールはイタリアの作曲家ポッツォーリの名を冠したコンクールなので、2次予選でポッツォーリの練習曲を弾く規定がありました。3次予選でリサイタル形式を、本選でコンチェルトを演奏するのは、他のコンクールとは大差がありません。

ロードレースの様な予選の末、日本人ピアニストが最高位を受賞しました。

安佐北区  ピアノ教室  可部  長西 純子ピアノ教室