姿勢良く

ピアノを弾く時に重要なのは、椅子の高さが自分に合っているか、ということなのですが、小さい生徒さんは背もたれ椅子を最大限引き上げても身長に合わない事があります。
この場合円座布団を足したり、ベビーグッズの高さ調整クッションみたいなものを使って肘と手首が無理なく鍵盤に載せられる高さに調整します。
椅子の高さや座り方も大事ですが、その姿勢を保つのはもっと大事です。
大人でも意識しないと崩れる姿勢は、小さい頃から指導しておきたいポイントです。
良い響きを紡ぐには、その指先から引き出すだけでなく、身体全体の無理のない姿勢からも生まれる訳です。脱力が出来ているか、または良い響きを生み出す手の形などの元は姿勢からなのです。
自分に合う高さは、大人になると演奏する曲によって変わります。
例えば、和音がたくさんあってオクターブの多い曲を弾く時は椅子が高い方が音を掴みやすいです。
これは大学院時代の先生に教わりました。
大学時代の先生はあなたは背があるから下の方がいいと言われ、一番下まで椅子の高さを下げて弾いていましたので、曲によって椅子を上げ下げする、という持ち札を所持しなかった私にはカルチャーショックでありました。
高校生の時は上の方に高さを設定していましたから、まさに椅子の乱高下です。
現在は高めに落ち着いていますが、それによってタッチが変わります。
椅子の高さ、座り心地はこだわりたいところです。
ピアノ椅子は背もたれのあるものと、無い物がありますが、高さの調整が出来るのでとても実用的なのですよ。
我が家の子供の食事用椅子にうってつけなのです
ベビー椅子を卒業してからというもの、椅子の高さとテーブルの高さが合わずに行儀悪さが目に余りましたので、背なし椅子を使ってみたところ、背筋がピンと伸びました。
背もたれがない分、グニャグニャ出来ないようです。
いつも自分に合う高さを探して、良い弾き方が出来る様にしましょう。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室