ピアノピアーノ

ポッツォーリ国際ピアノコンクールは2年に一度、イタリアのセレーニョという都市で開催されるピアノコンクールです。
このコンクールの特色は、名前にも冠してあるエットーレ・ポッツォーリの作品を弾くことです。ポッツォーリ⁇
ポッツォーリはイタリアの作曲家ですが、日本では馴染みがなく、初めて聞く名前でした。調べてみたら、イタリアの音楽教育に力を注ぎ、練習曲をたくさん書いたようです。
二次予選に彼のエチュードから数曲選んで弾くことが課せられていました。
さて、名前も初めて聞くし、資料も楽譜もありません。大学の図書館にも無く、海外から取り寄せしました。数ヶ月待ってリコルディ版の楽譜がやっと届いて、ドキドキしながら譜をめくったら、そんなにびっくりするくらいに難しくはなさそうだ…という印象を受けました。曲も柔らかい雰囲気の作品が多いと、ナナメ読みに譜読みをした限りでは思いました。全体のバランスを考えて選曲し、取り掛かりました。
実はこのコンクールに参加した時の記憶が薄く、前回はこれを最後にコンクール引退と書きましたが、間違えで、まだ次がありました。ポルトガルの記憶は鮮明なのは、過去に日記に書いていたからでしょう。
断片を思い出しながら、ポイントを押さえて進めたいと思います。
旅はいつもの格安航空券を探す事から始まります。このコンクールは、コンクールを支えているボランティアの方々の自宅にホームステイをすることが出来ました。ホームステイかコンクール事務所が準備してくれる格安ホテルか。
うーむ。迷いに迷って、ホテルを選択しました。いつもの海外用トランクに大量の荷物と楽譜、ドレスや靴を積んで、関空からローマへと飛びました。
アリタリア航空のクルーが皆、目の覚めるような美男美女ばかりで、思わず口をあんぐり。しかも健康的な日焼けにさらさらの髪、真っ白の歯。なんて魅力的な人達なんでしょう。男性は筋肉むきむきまで行かなくとも、よくワークアウトして締まった身体をしていました。海外旅行の時は地味にしていく、を鉄板にしていたので、少しくらいお洒落くらいしておきたかったなと思いました。
セレーニョはイタリア北部のミラノに近い都市で、治安は良い方と聞いていましたが、ローマで一泊するので気を配りました。ファッションと芸術とサッカーの国です。イケメンと美味しい料理の国です。テレビイタリア語講座で付け焼き刃の勉強をして、単身出かけました。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西 純子ピアノ教室