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椅子の高さは大事です

先日の仲道郁代さんのリサイタルでは、びっくり仰天したことがありました。
会場に入ったら、椅子の角度が楽器に向かって前傾姿勢になっていたのです。
ええー⁇この椅子は特注⁇
目が点になりました。椅子のびっくりでは、イェルク・デムス先生はめちゃくちゃ低いのですが、先生は身体が大きいのでさもありなんでした。
しかし、前脚と後脚の長さが違うのは、仲道郁代さんが長年の経験から編み出された感覚で、前のめりに座ることが身体が乗りやすく、弾きやすい角度なのだろう、と思い、傾けるのはアイデアだなあと感心しました。
ご著書には、足上げ君なるものをコンサートのために持ち歩いていらっしゃる記述がありました。なるほどなるほど。と、確認のために今ご本を読み返しているのですが、何処に書いてあったか未だ探せずにUPしています。
椅子の高さは演奏に多いに影響します。
高い位置にしたらオクターブや和音の連打がし易いのに、と大学院の時の先生にアドバイスされて、それまで低い位置にしていた所から最上まで上げて演奏スタイルがガラリと変わりました。
学部の頃は、アナタ低い方がいいんじゃないかしら?とモトコ先生の助言でズルズル下に降りて行きましたが、結局のところ、椅子の高さは常に自分にとって最上を日々探すものだと思います。
椅子のメーカーが違うと座り心地も違いますし、楽器もメーカーそれぞれ形が違うし、弾く曲によっても椅子の高さの調節が必要なのです。
これがベストを決めてしまわずに、いつも最良を探すこと。
弾き方が変わります。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室