パリ珍道中 その1

この内容は、今から13年前のポルト国際ピアノコンクールに参加した際の付属旅日記です。飛び飛びで書いており、読みにくい事もあるかと思いますが、気まぐれに綴っておりますのでご了承下さいませ。
♪♪♪
やっと飛び立ったエアルクソールは、パリまで約2時間弱のフライトでした。日本人はたった一人で、利用者はバカンスのフランス人か観光中のドイツ人団体とビジネスマンのように見えました。
空港で心臓が止まりそうなハプニングが起きたので、動悸がしっぱなし。水平飛行になってもリラックス出来ずに荷物をしっかと抱えて座って居たら、お隣さんに不意に声をかけられました。
若いフランス人のお兄さんです。耳に金のピアスをして口髭を蓄えています。パッと見はホモかなぁ…⁇に見えました。ちょっと女性的な雰囲気がありました。その隣に初老の男性が座っていました。その人のお父さんかな⁇という雰囲気です。
パリに行くの⁇とお兄さん。
はい、と、言葉少なの私。
初めてかい⁇
はい。
じゃあ、教えてあげよう。パリはスリが多いよ。お金はまとめて持たないこと。全部分散させて、あちこちに分けてあまり持ち歩かないようにね、ここで、パチッとウインク。
ひえー‼︎まさか、貴方もスリではないですよね⁇お隣の初老の男性がふふふと微笑みました。
緊張がさらに高まります。
早速ガサゴソやる私。
そうこうしているうちに、オルリー空港に着きました。
いよいよフランス入国です。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西純子ピアノ教室