いざポルトへ

しばらく話題から外れていたコンクールの話を続けます。
膨大なレパートリーを揃える傍ら、10月からのポルトガル行きの準備も事前から行っていました。先ず、2002年に始まったユーロでの国際送金です。ユーロ開始早々の1月中が締め切りだったので、エントリー料金を送るのに慣れないながらも何とか完了。その時は1ユーロ98円でした。コンクールは2002年10月1日から12日間の日程で1次予選からファイナルまで行われます。時差も考慮して2日前に現地着の予定でホテルを取り、格安航空券を探してエールフランスのパリ経由でのポルト着を押さえました。
航空券を手配するのもホテルを手配するのも初めての経験です。英語と格闘しながら完了。そして9月に入って両替をしたら1ユーロが124円まで上がっていました。ドレスもシワになっていいものを選び、大量の楽譜は全てコピーしてトランクに積みました。2週間分の荷物はコンパクトにしたつもりで恐ろしく膨れ上がりました。
出発3日前に大阪の先輩宅に泊めて貰って、朝早く関空からパリへと出発しました。
パリでは夕方17時半着でしたが、とても寒くてガタガタ震えました。
9月末は厳しい寒さが押し寄せる時期でした。
それから20時発のポルト行きの飛行機を待つ時間が気が遠くなりそうでした。
日本からの時差が8時間なので、ずっと起きている状態です。寝るにも寝られずガタガタ震えながら乗り換えの飛行機を待ちました。やっと呼び出しのアナウンスを聞き、最終便のポルト行きに乗り込み、更に2時間超のフライトです。丸一日近く起きて移動をした感じでした。
やっとのことでポルトガル第二の都市、ポルト市に着きました。空港に降りる為の旋回を始めた時に、街の光が目に飛び込んできました。丘の上に建つ家々の光が漏れて美しい輝きを放っていました。その、生まれて初めて見る絶景に心から感嘆し、疲労感でクタクタだったのが一気に吹き飛んでしまう位に感動しました。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西 純子ピアノ教室