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力を抜いてみる=抜く前に力を入れてみる

脱力脱力と言うけれど、実際はどうしたら力が抜けるのかわかりません。
このように質問されました。
はい。力みを取ると言うのは、出来そうで難しいものです。何故なら、起きている最中の普段の生活に力の入らないものは無いからです。
ならば、寝ている時はどうでしょうか??
ギリギリギリギリギリギリギリギリギリ……これは強烈な歯軋りです。
歯軋りは、顎と歯にものすごい力がかかるのです。寝ている、という状態の意識が無いとはいえ、寝ている間もストレスから解放されていないのです。リラックスとは言えませんね。
肉体が完全に弛緩するのは、魂が身体から抜けた後なのでしょうか?では、精神の弛緩はいかがでしょうか。意識に、よしっやるぞ!とか、負けるもんか!と号令をかけると、肉体はそれに向かって動きます。意識は肉体動かします。無意識も肉体を動かしますが、目が開いている時の場合でお話をします。
力が抜けた状態を知るには、まず力を入れる。そして力を抜いてみて、初めて弛緩した状態を知ります。このダラリとした感覚が、力の抜けた状態。脱力です。
脱力感覚を知っておいた上で、ピアノを弾くにも今の時間に合わせて動く、ことです。完全に時間の流れに乗って動作をすることです。動きと意識を完全一致させて下さい。この時に時間の流れに逆らわなくて進むと、力を感じない状態になります。集中している状態です。呼吸も深くお腹から息を吐き出します。気持ちが後ろむきにならないように、時間と同じ様に進みます。
集中していると、あまり力んでいることを感じません。気持ち良く時間に乗って流れて行きます。先ずは時間の流れに乗りましょう。

安佐北区 ピアノ教室 可部 長西 純子ピアノ教室